手持ち無沙汰な時、温かいお茶のお供にでもして頂ければ、うれしいです。

体調と食欲

ずーと薄暗い曇り空が続いていて、ここ数日は今一つ体調が良くなかった。

やらなきゃいけない事も、やりたい事も山積していると言うのに腰が重い。

 

普通、体調が芳しくないと食欲が落ちるという人が多いと思うがどうだろう?

 

しかし私の身体は、この「何となく今一つ」の状態の時はず~っと食べ物を要求する。

これ以上悪化させないためなのか、回復を早めるためなのか、はたまた長い冬眠で飢餓状態だと勘違いしているのか…どういうからくりなのかは分からないが、それほどお腹が空いているわけじゃないのに、

「まだだ。まだだ。もっと、もっとだ。」

、とまるで催眠術か何かに掛かった様に気が付くとキッチンに立っている。

 

昨日も朝食を食べて2時間もしない内にクロワッサンにピーナッツバターを挟んでいる自分に気が付きおののいた。

そしてほとんど時間をおかずにランチを食べ、食後のお茶と共にクッキーを齧り、「これで夕食までは何も食べないぞ!」と固く決意したにも関わらず、息子が食べるおやつに手を出し、夜は夜で、少しだけ残った夕飯を息子が珍しく要らないと言ったので、保存容器に一旦入れてはみたものの、あまりの少なさにエイッと口に運んでしまった…。

 

ここ数日ずっとこんな調子だ。

だから体重計には乗れない。

 

家にいるからいけない。食べ物の側にいてはいけない。

もしかすると本当に気付かずにまだ何かを食べているかもしれない。

 

今日は久々にお日様が出ている。放射冷却で気温は零下。

外には出たくない。でも、このままじゃマジでヤバいので、食べ物から自分を隔離するため、鞭打って今日は何としても出かけてやるぞ、と考えている朝の8時半過ぎ。

幸運の天使

きっと多くの人が目指すブログの収益化。

拙ブログはグーグルアドセンスを一応使っているものの

PVがゼロの日もある超弱小ブログなので収益化どころか

報酬支払額に到達さえも見えない状況…。

それでも月に一回ほどは、ちょっと小銭溜まってたりして…、とドキドキしながら残高確認する。

そして今月の頭、収益を確認にいくと、何とこれまでに見た事のない伸びを見せ、1が三つ並んでいた。

 

えっ、111ユーロも?

いやいや、それは買い被り。

 

じゃ、11ユーロ10セント?

いやいや、それも言い過ぎです。

 

正解は…

1ユーロ11セント!

 

そう。微々たるもの。でも、これまでの月の平均収益が2セントだったので55倍の伸び!驚いたし、嬉しかった~。で、思わず声を上げると子供たちが「どうしたの?」と寄ってきた。

そして画面を一目見た娘が

「すごい!天使の番号じゃん!ママ、きっといい事あるよ~。」、と言った。

「天使の番号?何それ?」と聞くと、何でも幸運のぞろ目らしい。

検索してみると、願いが叶う前兆だとか…。

 

今までの人生、占いなど気に掛けた事もなかったけれど、「幸運」と言われると悪い気はしない。折しもカクヨムWeb小説に応募した時期と重なり、これで誰かの目に留まるとまでは思わないまでも、「その夢、追い続けるといいよ。」、と背中を押されている気がして嬉しかった。(やまとピース(@yamatopiece) - カクヨム

 

好きな事をしている時は楽しいけれど、頭のどこかで必ずそれをヨシとしない自分がいて、「もっとしなきゃいけない事があるだろう!」とか「そんな事したって無駄よ!」とか、厳しい事を言ってくる。きっとそれは人間の本能の様なもので、リスクを顧みず何かに暴走するのを防ぐための自己防衛機能なのだろうという事は薄々分かっていても、自分が自分のブレーキになり、壁になってしまうのは悲しい。

 

だから、天使の番号様様。

自分が信じられないなら、これを応援メッセージと信じて、突き進むべし!

 

 

どこまで助けるか

娘はの高校1年生。フランスの進級は9月だから高校生になってから半年経ったことになる。

 

中学までは体育以外は時々苦労する事はあっても比較的によくこなしていて、本人的には高校も勉強は大丈夫だろうと思っていたようだった。

 

でも高校に入ってすぐ雲行きが怪しくなってきた。

「仲良しの友だちと別々のクラスになった。」から始まり、

「どの先生も全然丁寧に教えてくれない。」とぼやく様になり、

「授業でやってない所が宿題になってる!」

「明日は提出しなきゃいけない作文が二つもあるのに、数学の先生がいきなり一杯宿題だしてきた!!」などなど、焦る事が多くなった。

そして、現に毎晩夜遅くまで勉強するも、だんだん追い付かなくなって、テストでも満足な成績が取れず自分は落ちこぼれだと自信を無くし始めた。

 

娘は天才でも秀才でもない。あまり要領もいい方ではない。ただ、時間をかければ理解はできるし、一旦理解すれば、文系科目は何とかなる。ただ、ある程度問題をこなして慣れないと点数に繋がらない理系科目は苦戦している。

 

これを見ている私は、母として辛い。可哀想だし、助けを求めてくれば、できるだけの手助けはしてあげたい。でも、さてどこまで手を貸すのが正解か、いつも葛藤する。そりゃ、助ければ宿題は進むし、復習も捗る。しかし果たしてそれは彼女にとっていい事なのか…。高校生ともなれば、ちゃんと計画を立てて自立して勉強するのが本当なのではないのか…。

 

ただその一方で、塾に通う子もいれば、家庭教師を雇ってもらう子もいるわけで、私がその役割を果たせるのであれば、その方がいい様な気もする。手は抜かないし、見捨てないし、授業料は掛からないし。まぁ甘くなり過ぎるのは問題だとは思うが。

 

私は高校時代、真面目に勉強した事はなかった。成績を気にする事もなかった。だから、自分と比べれば、娘は驚くほど頑張っている。結局の所、親は応援する事しかできない。最終的に結果を出さなければいけないのは本人なのだから。とすれば、あれこれ悩まずに、親は助けられる限り、全力で助ける、に徹すればいい様な気もする。

 

先日姪っ子ちゃんの入試対策のため2週間程英作文の手解きをした。2年程前には甥っ子ちゃんの編入試験の対策にも付き合った。二人ともめでたく志望校に合格した。その前には別の甥っ子ちゃんの卒論も見た。役に立てて嬉しかったではないか。

そうだ、娘のための手助けを出し惜しみする必要などあるわけがないじゃないか。

 

なんだ、これ書いたら、問題解決したっぽい。

答えは自分の中に、か。

やはりちょっとやり過ぎか…

ガロ・ローマン遺跡

人は自分の生きている今の事さえよく分からない。

人一人が生きる場所や時間は限られていて、世界で何が起こっているかをニュースで知る事はあっても、理解する事は難しい。

 

ましてや何千年も前に起きた事を事実として教えられても、それはどこか現実味を欠いていておとぎ話か何かの様。

 

でも、美術館や博物館、遺跡などを見る機会があると大昔に確かに生きた人の息遣いを感じて不思議な気分になる。そこには、自分なんかよりもはるかに才能に溢れ優れた技術を持つ人々が、与えられた役割をこなしながら日々暮らしていた跡がある。

 

我が家から車で30分弱の場所にガロ・ローマン時代の遺跡がある事は前から知っていて、一度行きたいと思っていた。

でも、もともと出不精な質なので、また今度、また今度、と幾度となく先延ばしにしていた。で、昨日、ジャポニカ米を買いに行くついでに少し足を延ばそうと、重い腰をエイヤッ、と上げた。

 

広ーい畑の中にポツリポツリと農家の屋根が見える中を延々と走り、ようやくたどり着いてみると…、閉まっていた。

 

チッ。

 

門の前には去年の夏休み中の開園スケジュールが貼りだされていて、それも土日のみ…。これをホームページに載せてほしかった…。ネットでは、屋外の遺跡で入場無料、駐車場あり、との情報と共に写真が載せられていて、てっきり一般に開放されているのだろうと思っていた。それに今は冬休み。休みの期間に見に来て貰わないと、いつ人に来て貰うんだ、と思うが、ここはフランス。仕方がない。

 

でも、せっかく来たのだから少しぐらい見られないか、と正面の生垣の角を曲がるとそこはワイヤーフェンスで透け透けだった。残念ながら近くに寄る事はできないけれど、それほど大きくない遺跡を遠巻きに見られた。

 

何でもカエサルガリア戦でフランスを征服したあとに建てられたローマ式の建造物の一つで、この遺跡はこの地域の守護神だったガリアのヒーリングの女神、セジェスタに捧げられた神聖な場所だったらしい。ローマ帝国の道路地図、タブラ・ペウテインゲリアナにもAquis Segeteの名前で記載されていると言うのだから要所だった事が分かる。整備された遺跡の中央には病に効くという温泉水の取り込む水場があって、そこを囲むように立ち並んでいた巡礼者のための店の跡も見られた。小さなお守りの様な物も発掘された様で、飲食店の他、お土産屋さんなどがあったのだろうと言われている。まぁ、人が集まる場所では色々需要が生まれるから、そこは現代とあまり変わらないな、と思う。

 

資料館も閉まっていたので、細かい事は分からないが、周囲には広大な遺跡が眠っているらしく所々発掘途中の場所もあった…。どうやら新しく美術館を建てる予定らしいので、あと2,3年もすれば発掘も進んで名の知れた観光地になるかもしれない。

 

30分程歩き回って、フェンスの外に並べられた岩を台座に見立てて、そのうえで娘に女神セジェスタのポーズを取ってもらい記念撮影をして、ジャポニカ米を買って帰ってきた。

 

 

灯り

以前、有隣堂カクヨムとコラボして二次創作コンテストを行った際に応募した作品が最終審査まで残った事でちょっと嬉しくなり、今度はオリジナル作品を手掛けたいと思っていました。

 

yamatopiece.hatenablog.com

 

そこで、フランスに帰ってから暇を見つけては少しずつ書き進めていた物語がようやく完成しました。実はこのお話、最初の1話、2話とは当ブログで投稿し始めたんですが、長くなりそうだったので物語として纏めて投稿できるカクヨムに移して書いていました。

カクヨムではちょうどWeb小説のコンテスト開催中で、そちらにも応募してます。

 

小説の書き方などよく分からず思い付くまま書いているので、ちゃんと形になっているかも定かではありませんが、興味のある方、素人の悪あがきを見たい方、ちょっと暇つぶしに何か読みたい方、チラッとでも覗いて頂ければ嬉しいです!

 

kakuyomu.jp

甘味断ち

娘にねだられて12月初めに買ったアドベントカレンダー

クリスマスまで毎日一つづつ窓を開けて中のお菓子を食べるヤツ。

思えば、あの日から毎日、本当に毎日、甘い物を食べていた。

それに加えてクリスマスケーキやらアイスクリームやらを食べ、お正月に作ったお汁粉や知り合いの方から頂いたガレットデロワやクッキーも平らげた。

甘い物は幸せの味がするから、祝い事には欠かせない。

 

しかし、つい1週間ほど前、膝に違和感を感じてドキッとした。

実は一度膝を痛めている。その時はお医者さんに減量しなさいと言われた。

 

そう言えば、あんなに甘い物を毎日食べていたのに、薄暗い寒空の下散歩する気も起きず、11月頃から運動も全くしていなかったっけ。

それに、体重計の電池が切れた事を良い事に暫く体重測ってなかったよな。

 

電池を入れ替え、ゼロが点滅するのを待って、意を決して乗ってみると2キロチョイ増えていた。思わず着ていた物をその場に脱ぎ捨てた。

厚着しているはずなのに部屋着は1キロもなかった。

 

チッ。

 

夏前に苦労して3キロ落としたのに、日本で美味しい物を沢山食べて1.5キロ戻していたから、きっちりリバウンドを果たして、また人生最重量に近づいている。

恐ろしいことに、娘を身籠っていた頃の最重量だ…。

 

という訳で、子供達と相談し、まずはママのために皆でしばらく甘いお菓子を断つ事としました。買ったり作ったりすると食べてしまうから。

 

そして今日で3日目。体重は変わりませんが、何だか夜寝つきがよくなりました。

でも膝の違和感はまだ消えてません。

 

甘味断ちだけで少しでも痩せられれば、調子に乗ってまた運動も始めたりするかもしれない。ここは調子に乗らせてくれないかなぁ…。

 

皆様も体重が増えると関節に負担がかかりますので、中高年での増量にはくれぐれもお気をつけ下さい。それにはやはり、定期的な体重測定が必要かと思われます。色々避けたい理由もあるかと思いますが、ここは思い立ったが吉日。健康のため、乗って共に現実を見据えましょう。

 

 

初映画

今年の初映画。

晦日の夜、年明けをジンジャーエールで祝うと、我が村でも少しだけ花火が上がった。新年を迎えたワクワク感が砂糖のお陰で更に高まって、娘がみんなで映画を観たいと言い出した。クリスマスイブで夜更かしをして、一気に夜型に移行してしまったのは心配だったけど、もうすぐクリスマス休暇も終わりだし、どこへも出かけなかったので、明日9時までに起きなかったらお雑煮は作らないと脅して、許すことにした。

 

さて、新年にふさわしい映画は何だろう、と皆で考えて決めたのは、ショーン・コネリー主演の1964年版007、ゴールドフィンガー

 

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ちょっと昔のアクションも、分かりやすい悪者キャラも、ショーンコネリーを取り巻く魅惑的ながらも強い女性達も痛快で楽しめた!キレイを武器に身を危険に晒してでも目的を遂行しようとする女性はカッコいい。

 

子供達がそんな古い映画観て楽しめるのかって?

イヤイヤ、面白い映画は世代を超えて楽しめる事は我が家で実証済み。

 

このデジタルな時代に余りにそぐわなくて大きな声では言えないが、実は我が家にはかなりの数のDVDがある。テレビは見ないけれど、皆映画は好きで、コレクションは主人の好み、義母の好み、私の好み、子供たちの好みと、冒険物やアクション、SFに始まって芸術的な作品まで幅広い。(えっ、007シリーズ?すみません全て揃っちゃってます…。)そして子供たちが小さい頃から金曜の夜はワンプレートディナーを前に家族で色んな国の色んな監督の色んな時代の映画を観るのが習慣だった。

 

流石にサブスクで色々観られる様になってからは以前ほど買わなくなったが、それでも好きな映画は1本2本と少しずつ増えていく…。直近で買ったのは前から持っていたけど傷がついたか何かで見られなくなってしまったキャバレー。

 

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考えてみるとゴールドフィンガーは1964年、そしてキャバレーは1972年公開だから、どちらも私が生まれる前の作品で私からして世代を超えたファンだ。ちなみにキャバレーは義母のお気に入りだった。

 

義母と主人が先に逝ってしまい、二人の好きだった映画は暫く見られていないが、どれも何度も見た本当にいい映画ばかり。

今年は少しずつ見返してみようか。