手持ち無沙汰な時、温かいお茶のお供にでもして頂ければ、うれしいです。

何か臭うぞ

フランスに移住して早々あまり時間を掛けずに探して買った家に今住んでいる。

 

ハワイではマンション住まいで、ちょこちょこ故障はあったけれど、全て小規模で、業者さんに頼まなければいけないような深刻な問題は起こらなかった。

 

でも現在の家は、築年数=私の年齢で、これまでもあちこち修理が必要になった。その都度、修理費だけじゃなく、拙いフランス語での信頼のおける修理屋さんかどうかの見極めから、作業日の手配などなど、心配の種が多く、古い家を買った事を後悔した。

 

主人も家の構造などについてはあまり知識が無かったけれど、それでも二人で相談して決めていたから心的負担も半分づつだった。失敗しても二人ならお互いの不甲斐なさをからかい合いながら笑い話にもできた。でも、大人が自分だけになってしまった今、問題が発生する毎に、頼れるのは頼りがいの無い自分だけなのがとても心細い。

 

8月末、日本での長い夏休みから帰ってきて、何となく嫌な予感はしていた。

車庫に行く度に何やら汚水の嫌な臭いがしていたのだ。

でも、車庫中見て回っても素人目には配管に漏れはなくて、『一度点検してもらった方がいいヤツかも』とは薄々思っていたものの、業者さんへの連絡を考えるだけで憂鬱になり、きっと一カ月以上閉め切っていた事が原因だろうと、日に数時間換気する事でやりすごしていた。

 

そして二週間ほど前、車庫に小さな水たまりを発見した。何かの前触れか、ともチラッと思ったけど、何日も雨が降り続いた後で、霰が降った事もあったから、『きっと雨水が入り込んだのよね。』、と自分に言い聞かせた。

 

そして一昨日の夜のこと。娘がシャワーを浴びている時、ゴミ出しをしようと車庫に行くと何と広範囲で床が水浸しになっていた!

「あっちゃ~っ!やっぱり見てもらっておくんだったぁ!!」、と思わず派手に声をあげてしまった。水漏れの場所を探して、何とか止められないかと試みるも効果なし。

娘にはなるだけ急いでシャワーを出るよう言ったが、そんなに急には何ともならず、まさしく覆水盆に返らず…。

 

そして昨日、以前に頼んだ事のある配管業者さんに連絡したが、繁忙期らしく、早くても来られるのは来週との事。仕方なく、ご近所さんとそのお友達や知り合いの方まで巻き込んで、もう少し早く来てもらえそうな業者さんを探すはめになった。

 

そして今朝になって、ようやく明日来てもらえそうな業者さんが見つかった。

車庫の床は、水を掻き出して、ようやく半渇き状態。ゆくゆくの引っ越しのためにと取っておいた大きめの段ボール箱など、ほとんどダメにしてしまった…。

チッ。

我ながら恨めしい。

 

でも転んだらタダでは起き上がらない精神で、この二日で勉強したフランス語の単語をここに書き留めておこうと思う。将来、同じ事が起こったら、早め早めにフランス人顔負けの語彙力で立ち向かえる様に。

 

le tuyau d'égout-汚水管

le tout à l'égout-下水道管

la fosse septique-汚水槽

la vidange-排水