手持ち無沙汰な時、温かいお茶のお供にでもして頂ければ、うれしいです。

帰省記②-続 帰国の途

前回より実家への帰省記をお送りしています。

今夏の帰省は実家の両親に会う事はもちろん、主人が好きだった思い出の場所を子供たちと巡り、主人の友人の方々と再会する事も大事な目的でした。

息子にとっては8年ぶり、私と娘にとっては4年振りの帰省。

さぁ、ミッション完遂なるか!

yamatopiece.hatenablog.com

 

帰省記②はシャルルドゴール空港へ向かうタクシーの中から始まります。

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あまりに行き当たりばったりな旅程なのが不安で出発前夜は数時間しか眠れなかったにも関わらず、タクシーの中でも空港到着後の動きを考えて頭がグルグル…。

 

長時間座るのには向いていない電動車椅子ではなく、快適さを優先して、あえて手動での旅を選んだものの、手動は介助に手が取られるので、スムーズに移動するには段取りが重要になってくるのだ。

 

タクシーが空港に到着すると料金の支払いを済ませ、息子と荷物がタクシーを降りる間に私はカートを探す。運よく誰かが置き捨てたカートを近くに見つけ、ドライバーさんが下ろしてくれる荷物をサササっと積む。一番大きいスーツケースの中には実はマトリョシカ式に二つのスーツケースが入っている。日本から色々持って帰るためだ。4年振りともなると欲しい物が沢山ある。海外旅行になると一人当たり23キロまでのスーツケース二つまでが許されているが、車椅子を押しながら6つの大きいスーツケースは流石に無理なので、行きは預ける荷物3点と機内持ち込み3点の計6点。

 

私が車椅子を押し、その後ろを娘がスーツケース山積みのカートを押して続く。人にぶつかっては大変なので「すみませ~ん」と声をかけかけ注意深くソロソロ進む。道を空けてくれる人には息子が「ありがとうございます。」とお礼を言う。そうしてあとちょっとでチェックインカウンターという所で、乗客の誘導係の方が我々に気が付いてくれて、介助が必要な人用のカウンターまで案内してもらった。

 

ANAの従業員の方で、日本人の男性。優しく丁寧な対応に息子も

「もう日本にいるみたいだね。」、と安心した様子。

 

ANAには数日前に車椅子の息子と搭乗する旨連絡をしていたので、全て手配は済んでいた様で、問題なく荷物を預けてチェックインを済ませる事ができた。その後も介助を待つための待合室まで案内してもらい、思ったより短時間でストレスなく移動ができた。

 

この場を借りて、ANAの皆さん、ありがとうございました!

 

そして、待合室では、受付のお兄さんと息子が日本のアニメの話でちょっと盛り上がり、普段はあまり外出もしたがらず、社交性にも今一つ欠ける息子の楽しそうな様子に私の気分も明るく盛り上がってきた。幸先がいい。

 

介助の方が息子の車椅子を押してくれたので、搭乗口まではある程度の距離があったものの、搭乗時間の1時間ほど前には無事到着。そして、この移動の間に私は見た。空港が広いからか、空港の車椅子は全て電動で、介助の方が乗れる台の様な物が車椅子の後ろに取り付けられていて、介助する人もされる人も滑るように移動しているではないか!来年のオリンピックに向けてだろうか、進化のスピードが速い。

『帰りはあれを利用しない手はないな…。』と思った。

 

とにもかくにも、出来るだけの準備はしたのだから、心配は無用だったのだ!

搭乗までまだ余裕があったので、途中で見かけたスターバックスでブルーベリードーナツを買い、ここまでの無事を祝った。

 

楽観的なムードに包まれ13時間半のフライトは、安心したのかよく休めた。

そして、着陸と同時に3人で視線を交わしニンマリ笑って、静かに拍手した。

日本だ!

 

今回クリアしたマス目:

②チェックイン

③羽田行きの飛行機に搭乗

④日本到着

 

Success depends upon previous preparation, and without such preparation there is sure to be failure. -Confucius

成功は事前の準備に拠るものである。事前準備無しでは必ずどこかで失敗する。―孔子