手持ち無沙汰な時、温かいお茶のお供にでもして頂ければ、うれしいです。

本当は好きでした。

最近中二の娘が渋いおじさん俳優にときめいている。

私よりも年下だというのがせめてもの救いだが、だいたいロマンスグレーが似合い始める40を超えたおじさん達。そして、ストレスフルな平日を何とか乗り越えて週末がやってくると、暇さえあればSNSで推しの俳優さん達の情報を集めては、私に教えてくれる。「マジでカッコイイから見て!」と一日を通して幾度となく画像やら動画を見せられる。

 

「まー、悪くない。」と正直に言うと、「冷めている。ひどい。なぜ彼の良さが分からないの!」と何とか私から「いいね」を引き出そうと躍起になってより良い画像を求めてネットの海へと繰り出していく。

 

私は元々テレビっ子ではないし、映画館もない田舎町の育ちだったので中高の頃は映画さえもほとんど見なかった。雑誌やマンガなども買ったためしがない。だから私の周りに直に存在する以外の「かわいい」や「かっこいい」には触れる機会があまりなかった。その類のセンサーは育つ環境によってのみ精度を増していくのか、私のはそうそう反応しない。

 

ただ、娘には見せていないミーハーな部分が全くないわけではない。

いつも冷静沈着を装っている母親にも実は好きな人がいる。

 

それは、STING

もう70過ぎてらっしゃるというのに、彼の魅力は溢れんばかり。

 

youtu.be

 

BGMにはできない。

見入ってしまうから。

ギターをつま弾きながら、ちょっといたずらそうな笑みを浮かべて、

楽しそうに歌うその姿は、何度見ても「キャーッ」となってしまう。

彼のためならペンライトを振ろう。

彼の歌なら一緒に口ずさもう。

なんなら欠落しているリズム感など構わずに踊ろう。

 

どうか、彼が元気で楽しく歌い続けられますように。

そして、私の日々にときめきの火花を散らし続けてほしい。

明日の希望と力になるから。

 

ーFrom a little spark may burst a flame.  

小さな火花から炎が噴き出す事もある。ーDante Alighieri