今週は、今年二度目となる庭の草刈りウィーク。
日本への一時帰省を控えて、庭をジャングル状態で放置していくわけにはいかないので重い腰を上げた。夏の間の降水量にもよるけれど、蔦類やイバラ類はちょっと目を離すと一気に蔓延るので厄介だ。こちらに戻って学校が始まるまでの数日間を庭と格闘する勇気は流石にないので仕方ない。
でもラッキーな事に、先週までは連日35度前後と猛暑日が続いていたが、今週に入って幾分かしのぎ易いので、天気は味方してくれている。月曜は順調に前庭を済ませて、今日は裏へと回った。時折涼しい風の吹く曇り空の下草刈りを進めていると、普段はあまり気に留めていない低木の陰に見慣れない花を見つけた。下は大きな葉っぱが密集して生えていて円錐状に高く伸びて先端付近に黄色い花をつけている。背が高いというと腰丈位を想像されるのではないかと思うが、私の身長を優に超えていて、低木を回り込んだ所で出合い頭に現れたその姿にギョッとなった。
家の庭に突如として現れた謎の巨大植物。それも3体。
そこだけまるで異世界で、流石にちょっと動揺した。
何とか予定の所まで草刈りを済ませ、ネットで検索すると、どうやら「ビロードモウズイカ」という花らしい。
基本情報を読んでみると、自然分布はヨーロッパとある。「そうか、じゃ私が見た事なかっただけだったのね…」とちょっと安心したのも束の間、読み進めると、生息環境の欄に「畑地、牧草地、路傍、空地、荒地」とあった…。
どうやら人家の庭に生息する類の植物ではないらしい。
確かに庭の手入れは行き届いているとは言えない。
でも、不器用なりに頑張っているつもりだった。
なのに…空地って…、荒地って…。
ひどい。
I don't like formal gardens. I like wild nature. It's just the wilderness instinct in me, Iguess.
綺麗に整えられた庭園は好きじゃないね。僕は手つかずの自然が好きなんだ。きっとそれが僕の中の野生の本能ってやつなのかもね。 -Walt Disney