手持ち無沙汰な時、温かいお茶のお供にでもして頂ければ、うれしいです。

雷様と我が家

フランスでは昨年の記録的干ばつに続き、今年も雨量が少なく夏の水不足が心配されています。

今月8日まで2週ちょっと続いた学校の春休み中もお天気に恵まれて、家に籠るのは勿体ない陽気で、2~3時間で帰って来られる範囲であちこち散歩に出掛けていました。春の晴れた日の散歩は気持ちいいのですが、干ばつ関連のニュースを聞くにつけ、少し気懸りだったのも事実。

 

ですが、休みが終わりに近づくにつれて、ようやく雨の予報が増え始め、一昨日などは一時的に雷を伴う強い降りとなりました。窓越しにバシャバシャ降る雨を見て、これで水不足が少しでも改善してくれるといいな、などと呑気に考えていました。

 

ところがこの恵の雨が思わぬ事態を引き起こしました。

翌朝、娘をバス停まで送ろうと外に出て、目の前の庭にギョッとしました。

何と、前日の夕方から翌朝までの10時間ほどの間に草が驚異的な伸びを見せていたのです。春が来てそろそろ草刈りをしないとな、と思い始めていた所でしたが、まさか一晩でこんな事になろうとは!印象としては軽く10㎝は伸びた感じでした。

 

子供達には気のせいだ、大げさだと笑われましたが、いつも車で走る森も、通りの街路樹も、昨日までの柔らかい新緑の色はどこへやら、明らかに夏の青緑が密集していました。

 

そして今日も窓の外は引き続きシトシト。濡れた草と草刈り機は相性が悪い…。

雨を恨めし気に眺めていると、ふと、どこかで雷は植物の成長を促すと聞いた事があるのを思い出しました。早速ネットで調べると案の定!

www3.nhk.or.jp

そう言えば、天気が崩れ始めた先週末辺りから、雷が多く注意報が出ていた日もありました。まぁ、一晩というのは大げさだったかもしれませんが、ここ数日の雑草の伸びは尋常じゃなかった事を裏付ける証拠です。母を笑った子供たちには、威厳回復のためにも、もちろんきちんと伝えました。

 

ただ、豊作をもたらす雷様があがめらる所以が分かったとしても、庭の雑草は喜々として高く広く伸びていくわけで、放置すれば雷様の後押しで庭だけでなく家までも飲み込まれてしまうのが現実味を帯びてきました。

 

大変です。雨よ早く止んでおくれ。