手持ち無沙汰な時、温かいお茶のお供にでもして頂ければ、うれしいです。

なぜか魅かれる…坐禅?

今年に入って初めて体験した事。それは坐禅。

なぜ坐禅を試す事になったかというと…

禅に興味を持ったから。

じゃぁ、なぜに禅?

 

きっと、近頃、新しい事に興味が湧くというと、ネットがきっかけになる事が多いのだと思うが、私も例外ではない。禅僧の書くブログを読んで、禅の物事の捉え方や考え方が、自分の気持ちにしっくりと馴染んだから。でも、読み続けて分かった事は、禅の神髄にある精神は「禅」に限られる特異な考え方なのではなく、日本人全般が、「そうだよな。」と頷き、納得して、すんなり受け入れられるものであるという事。

www.zen-essay.com

そして、何となく魅かれる事ができると、自然とそれに触れるチャンスが増える。この不思議な現象、きっとみな一度は経験しているのではないでしょうか。

今回も、ブログで禅僧のエッセイを読みだしてからというもの、色んな事が禅と関わっている事を発見!日本文化講習会の準備をしていると日本の建築を調べていても、茶道の事を調べていても、禅の文字がチラチラと目につきます。

 

そうこうするうちに、「坐禅イニシエーション」というクラスの案内が耳に入りました。それもこのフランスで!運命の導きかも!?と一瞬ドキッとしました。

いやいや、何も禅の道に入るつもりはないんですが、これが、新しい事につながっていくかもしれない。今まで踏み入った事のない世界を覗けば、ワーッと目の前が広がるかもしれませんよね。

 

運命の流れに身を任せて、あらがう事なく、その先を見に行ってみるのも面白いかも。

思いもよらない冒険が待っているかもしれません。

半引きこもり生活、脱出記念 (1)

フランスへ移住して早3年が経とうとしています。

こちらへ来てからというもの、フランス語が全く上達しないという事もあり、仕事と言えばアメリカで13年前に始めたフリーランスの英日実務翻訳を細々と続けるのみ。家事と子育てと庭の草むしりはしていましたが、子供の学校の送り迎えと買い物以外は外出しないという、半引きこもり状態が続いていました。

最初は良かったんです。だってアメリカでは、毎日がとにかく忙しく、朝起きたらすでに疲れているという日が殆だったから。

で、縁あってフランスに移住してからは、翻訳の仕事もまばらになり、自分の好きな事に使える時間が一気に増えました。最初の数か月はパリに住んでいたので、語学学校に通ったり、街中を散歩したり、マイナーな美術館に入ってみたりと物珍しさも手伝ってチョロチョロ動き回っていました。でも、パリは流石に家賃も物価も高く、そう長くは暮らせる場所ではありませんでした。そこで観光客気分に終止符をうち、郊外へと引っ越し。そして今は歩いて行ける距離にはパン屋一つない人里離れた田舎町へ。

子供達の学校が始まり、私はと言えば、空いた時間をネットの動画を見たり、ゲームをしたり…。でもしばらくすると、

「このまま、ここで、こうやって毎日を送って、…気が付くと、お婆ちゃんになっていたら、どうしようっっ…!!」

と焦りだしました。この焦りが、去年の夏以降、だんだん幅を利かせるようになり、

「何かしなっくっちゃ。何ができるだろう。」と悶々と悩む日が多くなりました。

そして、前から気になっていたブログを開設。ただ、何かしたい、というだけで、これと言って、発信したい事があるわけじゃありませんでした。

でも、ブログを始めてからというもの、毎日に張り合いができて、綺麗な景色をみると、「ブログに貼ろう!」と、わざわざ車を止めて、歩く事もしばしば。

何よりも自分の気持ちや考えが、言葉に表す事で、だんだん輪郭のあるハッキリしたものになってきました。まず、分かった事は、自分は日本が大好きな日本人であること。やりたい事は、日本文化や日本語を通して、より多くの人と交流をする事。

そうこうする内に、早くもチャンス到来!

こちらで入っている、小さな日本人会が、市管轄のカルチャーセンター内の小さな教室を無料で使える事に。その教室をどうやって使っていくか、話し合いましょう、というミーティングに参加しました。あれは去年の11月。

私はどちらかというと新参者なので、別に活発に意見を出そうと意気込んで行ったわけではありませんでした。でも、行ってみると参加者は何とたったの7名。で、ミーティングの内容はと言えば「話し合い」などではなく、「割り当て」でした。

「では向こう3カ月の予定立てていきましょう!」

『えっ、7人で、週2の枠を3か月分…???』(←『』内は心中、焦りのつぶやき)

「はい、○○さん、~のクラスできるんですよね。いつがいいですか?」…的な。

で、当然のように順番は巡り、私の所へ。

会長:「で、○▽さん(←私)は、この間、どこかのカフェでお点前披露されたんですよね。じゃ、茶道のクラスと、…」

私:「いや、あのぉ、クラスって…。免状持ってるわけでもないので、教えるのはちょっと…」

会長:「大丈夫、大丈夫。チラッと紹介する程度でいいですから。」

『…って、1時間半もフランス語で…?チラッと…?間が持つわけがないじゃん』

会長:「じゃ、何日がいいですか?」

私:『えっ。もう決まりなわけ…』

「あ、あの…。じゃ、茶道のクラスとかじゃなくて、日本文化の紹介みたいなのは、どうですか。」(←ブログで書いていた影響)

会長:「そう。でも、日本文化っていっても色々あるわよね。どんな事を考えてらっしゃるの?」

私:「そうですね。茶道も含めて日本の伝統文化とか、あと、ユネスコ世界遺産に指定されてる、日本の名所巡りとか…?ちょっと日本語のレッスンも絡められると面白いかもしれませんね。」(←つい、調子に乗ってしまった私。)

会長:「それは、おもしろそうですね。じゃ、○▽さん、テーマ別に4回位入ってもらいましょうか?

私:「4回…!?」

というかなり強引な流れで、講習会を開く事に。そして初回のテーマも「折り紙」とのご指定を受けました…。

さぁ、どうなるか。何はともあれ、始動です。

この先には何が待っているのでしょう。

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チュクチのおじちゃん、狩りを教える。

ロシア人には小さな笑い話が欠かせません。ソ連時代の厳しい生活、長く寒い冬、日々の暮らしに笑える種があまりなかったからか、語り継がれる笑い話というのがあるようです。

これさえあれば、笑って一日を終えられる。繰り返し聞いても、罪がなく、悪気もなく、ただ真実をついているから、色あせる事なく、おかしい。

今日は、そんな笑い話の一つをお裾分けします。

意味もなくため息が出てしまう日。ささやかな笑いと一緒に、ポッと明日への活力が生まれればいいな、という思いを込めて。

―――――

チュクチ(*下記参照)のおじちゃん、初めてモスクワの街にやってきました。

都会暮らしの甥っ子がよんでくれたんです。ちっちゃい頃はよく一緒に遊んでやった甥っ子です。長旅のあと、モスクワの駅に降り立ったおじちゃん、お土産も多いし、甥っ子がタクシーで来るようにと、予めお金も送ってくれていたので、早速タクシー乗り場へ。

「すんません。あのー、この住所までお願いしたいがですが…」

タクシーの運転手さんは、おじちゃんの姿を見てすぐ『はぁ~ん、お上りさんだな。ちょっと遠回りして、今日はウォッカを買って早めに帰るとするか』と、ニコニコ親切顔でメモを手に取ると

「あー、ここはそう遠くないですよ。近道も知ってますし、そうですねー、20分もあれば着きますよ。」

「近道で20分ねぇ。甥っ子の話やと、10分そこそこっや言うとったけど…?」

「いえいえ。今の時間帯、普通の道は混むんですよ。早朝だったら普通の道で10分。でも、今だと30分はかかるね。だから近道するんですよ。距離的にはちょっと長くなるけど、渋滞にはひっかからないから…、10分節約ってわけです!どうですか?」

「そうけ。流石プロやね。んなら、お任せしますちゃ。」

おじちゃん、沢山のお土産を積み込み、自分も車に乗り込みました。

運ちゃん、ウォッカの事を考えながら、意気揚々と脇道へ入り、リンゴの並木道の下を通りかかると

「この並木道の向こうは森でね。時々鹿がでるんですよ~。」

などと軽口をたたきながらスピードを落とし時間稼ぎ。

「ほー、鹿け。鹿の肉ちゃ、うまいわいね。おわのとっておきの味付け教えてあげっちゃ…」

すると、並木道の陰から、突然杖をついておばあちゃんが車道へでてきました。

「あー、出た~!」と叫んで、運ちゃん、おばあちゃんにぶつからないようにハンドルを右に左にときりました。『あー、びっくりした』とホッと一息ついた時、

バン!

「えっ!?確かに避けたと思ったけど… ぶつかりましたか?」

顔面蒼白にして運転手がおじちゃんに聞きました。

「ふっ。ロシア人ちゃ狩り下手やね。おわがドアを開けなんだら、逃がしとったわ。」

「え˝~~~~っっ!!!!」

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チュクチ族

jp.rbth.com

 注:チュクチのおじちゃんのセリフには、私のお国言葉である方言を使ってます。さぁて、どこの方言でしょう?

 

SMAのための新薬SPINRAZA™ (nusinersen)が承認されました。

16年12月23日、新薬SPINRAZA™ (nusinersen)がFDA(米国食品医薬品局)によって承認されました。

www.biogen.com

smanewstoday.com

Biogen社はすでに日本、オーストラリア、カナダでもSpinrazaの新薬申請を行い、2017年にはその他の国でも申請を行っていく予定との事です。

 

こちらは、同薬の治験に参加したCameron君の動画です。生後5か月でSMA1型の診断を受け、余命6~12カ月と宣告を受けました。Spinraza(Nusineren)の治験に参加したCameron君は現在28カ月です。

smanewstoday.com

患者さん一人ひとりのもとへ1日でも早くお薬が届きますように。

 

市販のカレールーから作る、あのカレーが恋しい

カレー。

小学校の頃、初めての宿泊学習で、班の仲間とワイワイ言いながら自分たちで作ったカレー。家庭科の時間で作る「鮭のムニエルとオニオンスープ」とはやっぱり違う、一つ一つの野菜が不格好でも、見た目がオシャレに決まってなくても、何だか心身共に疲れて手抜きしたいと思って選ばれたメニューだったとしても、食べると普通に「あー、美味しい」を引き出してくれて、満腹感と幸福感をダブルでゲットできる、まさにソールフード!

 

(書いていて何だか変にオバーヒートしているのが自分でも分かって、まだ消滅しきっていない冷静な自分の冷たい視線が気にならないでもありませんが…)これが、外国暮らしをしていて、簡単にカレーのルーが手に入らない状況下で募る切実な思いです!

 

前回のアンパン作りは思ったより形になり、「案外できるもんなんだ」という事が分かり、あれ以来「アンパン食べた~い!」の声は遠のいています。

 

しかし、カレーは手ごわい。なかなか、あの懐かしいルーの味にはならないんです。

色々化学調味料が入っていて体には良くない、とか色々言われているので、スパイスだけであの味に近づくのは難しいには違いない。

理屈では分かっていても、舌が、胃袋が、「食べたい、食べたい」としつこく念じ続けているようで、「今日のご飯何にしようかな」と考える時、必ず頭の片隅には「カレー、カレー、カレー」という声が聞こえるんです。

 

そして、色々試した結果、なんとなくそれっぽい仕上がりになったカレーの作り方を忘備録として書き留めておきます。

 

材料(4皿用)

スープベース用:(ここで使う野菜は最後クタクタになり、味がスープに出てしまうので、多少お疲れのお野菜を使ってもいいかと。)

にんにくー2かけ

玉ねぎー1個

ニンジンー1本

セロリー1本

長ネギー半本

ローリエー1枚か2枚

コンソメ(チキンスープの素、ビーフブイヨンの素など、使うお肉に合わせて)

お好きなお肉(冷凍シーフドミックスの場合はスープベース作らないので時短!)

カレーの具材:

お好きな野菜

小麦粉(大さじ1~1.5ーカレーソース多めがお好きな方は1.5で)

カレーパウダー  

ガラムマサラ

カイエンペッパー

クミン (カレーパウダーにも調合されていますが、もう少し足した方が日本のカレーっぽくなるような。)

ターメリック

コリアンダー

ウースターソース 大さじ1

ケチャップ    大さじ1

醤油       大さじ1/2

はちみつ     大さじ1/2

塩        少々

 

  1. 塩コショウで下味を付けた好みのお肉を強火で表面に綺麗な焼き色が付くぐらい炒める。
  2. 玉ねぎ、ニンジン、セロリ、長ネギ、にんにく(包丁でつぶしたもの)ローリエ、その他、余っている野菜でいいスープが取れそうなものがあれば投入し、ひたひたになる位のお水を足して、煮立たせる。
  3. 灰汁を取って、お肉が柔らかくなるまで煮る。(我が家が愛用する安くて固い牛肉は1時間強)
  4. お肉がいい感じで煮えてきたら、コンソメかお肉に合わせたブイヨンの素を入れて味見。あくまでもお好みですが、ご飯にかけて食べるので、少し濃いめのお味がよいかと。
  5. 好みのお野菜を食べやすい大きさに切って軽く炒めます。但し、我が家では歯ごたえのある野菜が好きなため、ブロッコリーやズッキーニなどすぐに柔らかくなる野菜は完成直前に足してます。
  6. 油が全体に回ってきたところで、小麦粉を大さじ一杯~1杯半(カレーソースの量に合わせて調整。)ふりかけ、粉っぽさがなくなるまで炒める。
  7. 隣でお肉を煮ているお鍋から、お玉一杯のスープをすくって、炒めた野菜に足す。
  8. スープに均一のとろみが出たら、もう一杯スープを足してよく混ぜ合わせる。ここで火を止める。
  9. お肉を煮たお鍋から、形の残っている野菜やローリエなどを取り除き、スープに油などが浮いて、気になる場合は、お玉で取り除く。
  10. 炒めた野菜を投入し、野菜が好みの柔らかさになるまで弱火で煮込む(15分~20分)
  11. カレー粉ミックス、その他のスパイス、ケチャップ、ウースターソース、醤油で味付け。
  12. 味見してみて、好みで微調整(この段階にかなりの時間がかかります。我が家では子供達を総動員(二人ですが、ボランティア含め延べ10人位にはなります)
  13. 仕上げにはちみつを入れる
  14. 炊き立てご飯にかけて召し上げれ!

市販のカレールーから離れて3カ月もすると、「カレーおぼしき物でもいいから食べたい!」という欲求の高まりと共に、反比例的に期待の基準が下がるのか、家族からも「えっ?日本のカレーっぽい!!」「イケてる!?」「それなりに美味しいじゃん!」とかなり肯定的なコメントが得られます。

そして、市販のルーには飽き飽きして、もっと違ったカレーを食べてみたいという、羨ましい限りの皆さんにも、案外気に入ってもらえる味かもしれません。

時間のある方はお試しあれ。

 

追記:

先日、日本の両親から子供達のためにとクリスマスプレゼントが届きました。その小包を開けると、なんとカレールーがっ!!早速みんなで食べた所、「やっぱりこないだママが作ったのは違ったね」だそうです。そう。何を入れてもこんな味にはなりっこないっていう味でした。やっぱりこれでお金儲けしてるだけの事はあります。完敗に乾杯!

 

 

SMA1型の患者さんへの新薬SPINRAZA™ (nusinersen)の投与が可能に

先日紹介した新薬Spinraza(Nusinersen)が、生後3週間から7カ月までの乳幼児対象の治験においても、その安全性と効果が証明されたというニュースです。

smanewstoday.com

この記事では、SMA1型のお子さんが通常では習得できないとされている寝返り、お座り、つかまり立ちなどの運動能力が習得できた例もあった事が紹介されています。

 

前回、この新薬は現在FDAアメリカ食品医薬品局)の承認待ちとお伝えしましたが、このたび、Biogen社がFDAよりExpanded Access Program (未承認新薬の利用拡大プログラム)の運営許可を得、新薬の承認が下りるまでの期間SMA1型の患者さんへの新薬投与ができるようになったとの事です。

 

このプログラムに参加している病院は、これまで同新薬の治験に関わってきた病院のようです。

Expanded Access Program (EAP) for Nusinersen in Participants With Infantile-onset (Consistent With Type 1) Spinal Muscular Atrophy (SMA) - Full Text View - ClinicalTrials.gov

 

今日も、希望を持って過ごしています。

 

 

はてなブログで考える (・・? な命

人の体にはおよそ270種類の細胞が約37兆個あるとか。

もとは、一つの受精卵。それが分裂を重ねて人の形となり、生まれてくる。

www.hokudai-rbp.jp

でも、数字をいくら見せられても、命の謎は深まるばかり。

考えてみると、「細胞が分裂する」という事自体、奇跡ですよね。

そこに生命が宿っているから「分裂」するんだという事になるんでしょうが、その命ってそもそも何なんでしょう…?いったいどこからどうやって湧いてでるんでしょう…??親から受け継いだ???いや、でもそうすると、遡るだけ遡って、40億年前の地球上最初の生命の誕生が説明できない…????そしてその不思議に宿った命に、感情が生まれて一人一人に心が備わるって…?????

と、考えれば考えるほど「はてな」の数が増えていきます。

 

数日前、私の友達のご主人が突然亡くなりました。40代の働き盛りに、彼女と4人の小さい子供達(4才から8才)を残して。

ご主人の事は、きちんと話す機会がほとんどなかったので、あまりよく知りませんが、彼女の話からは、子煩悩で、ちょっとやきもち焼きで、自然をこよなく愛し、友達が多く、とにかくアクティブという印象でした。

その生命力にあふれていたご主人が、何の前触れもなく、亡くなってしまったのです。

命。願って与えられた命ではなくても、生きていくうちに、楽しい事や辛い事など色んな経験を重ね、色んな人と出会い、少しずつ大切なモノが増えて、守りたいモノが増えていくのではないでしょうか。若い頃は自分のために生きてきたのが、だんだんと何かのため、誰かのためにも生きるようになって、きっと知らず知らずのうちに、自分の命は多くの人と共有されるようになるんですよね。

突然4人の子供のシングルマザーとなった友達。

何を言ってあげられるか、何がしてあげられるか、悩みましたが、もちろんいい答えが見つかるわけもなく、とにかく話を聞こうと電話したところ、彼女は開口一番、

「家族に友達、○○の会社の人、近所の人、それに学校の先生。とにかく、信じられない位たくさんの人たちに助けてもらって、本当に感謝なの。子供たちも私も元気だから心配しないで。」、と驚くほどハリのある声。

ショックに違いないんです。将来も恐ろしく不安に違いないんです。

でも、確かに周囲のサポートは大きく堅固です。ご主人が亡くなってすぐに、彼女のもとへ家族が駆けつけ、ご主人の友人と家族によって彼女と子供達のためのネットファンドが立ち上げられ、フェースブックでも掲示板が設けられて、ご主人を知る人たちからサポートと共に、写真や思い出話し、動画が続々と寄せられています。ご主人がいかに多くの人の心に触れ、惜しまれているかが分かります。そして何よりも、彼女と子供達の事を思い、心を痛めている事が伝わります

 

www.gofundme.com

人の命と心。命が途絶える時に心が消えてしまわず、体から解き放たれるのだとすれば、彼女のご主人の心は、彼女と子供達の事が気がかりで気がかりで仕方がないに違いない。でも、こうして、彼と彼の家族を知る人たちが心を合わせて彼の残された大切な家族の今とこれからを支えてくれているという事は、大きな慰めだと思います。

 

毎日命は生まれ、途絶えている。生を受けた以上、どうもがいても、必ず途絶える時はやってくる。

これからの一つ一つの出会いを大切にしていかなくては、と思う。

家族を大切にしていかなくては、と思う。

友達を大切にしていかなくては、と思う。

命も大切にしていかなくては、と思う。