ダイエットを始めて、ゆる~いカーブを描きながら減り始めた体重。
お腹が鳴るのを我慢して間食抜いていると言うのに、さすがに長年かけて蓄えた脂肪はなかなか落ちません。そして、体が「カロリー摂取量微減!飢饉だ!餓死だ!即、備えよ!」という自然防衛システムの命令に従い省エネモードに変換されたのか、春の陽気で暖かなはずが、仕事をしていると手足が冷えてきて困ってます。
子供達がだんだん薄着になるのを横目に…そっと厚手の靴下をはき、カーディガンをはおり…。
それでも、甲斐あって1キロ減り、「やった~っ!」と喜んでいた2日前の事。
子供にせがまれてマクドナルドへ。
おフランスでは何故かマックは大人気。学校がお昼前で終わる水曜のお昼時などは駐車場も一杯で、ドライブスルーを待つ車が表の道路に行列を作るほど。で、中はと言えば、子供連ればかりかと思いきや、いかにも会社のお昼休みというカチッと決めたスーツ姿のお兄ちゃんや、お姉ちゃん、新聞広げるおじいちゃんにおばあちゃん、そしてメインの子連れ家族と、とにかく賑わってます。
ちなみにこちらのハッピーセットは通常の🍔、🍹、🍟に加え、ヨーグルトやらフルーツまでついてきます。もちろんオモチャも。この間などは、ハッピーセットと他のセットメニューを合わせて注文すればDVDが付いてくる、というキャンペーンまでありました。(ちなみに、このキャンペーン中、我が家は「ヒックとドラゴン2」を入手し、マックの後、娘が観ながら感極まって泣いてました…。)
とにかく、フランス人を魅了して止まないマックですが、混んでいる時に行くと作り置きのポテトがちょっと今一つ。でも、注文は全て大きなタッチ画面なので、フランス語不要なのはストレスフリーで嬉しい所。目の前に美味しそうなメニューが並ぶので目移りしてしまい、決めた物だけを買っていた以前に比べ少し財布の紐が緩みやすいのは困りもの。これもマックの戦略です。
でも、何より子供が喜び、お昼を作る手間が省けるので、「時々だし、いいか」になっちゃうんですよね。
そこで、本題。
めでたく、1キロ減った私は、「ちょっとカロリー高そう…」とは思ったものの、それほど気にもせず、いつものフィッシュバーガーのセットを注文。途中でお腹が一杯になったけれど、残したりするのは信条に反するため、完食!
あとは、極普通に一日を過ごして…
次の日の朝、体重計に乗ってみて、ギョギョギョッ!!
減らしたはずの1キロがすっかり戻って、しかも+100g!=67.6㎏!!!
どういう事ですか、皆さん!分かるように説明してください!
お腹が恨めしく鳴くのを、聞こえないふりをしながら、コーヒーだけをすすって、3日間かけてようやく減った1キロが!
それが、たった一度のマックで戻るんですか!
これは、どう考えても、おかしいでしょ…。
ダイエットは単に摂取カロリーが消費カロリーを下回っていれば、成功するはずではなかったのか。
どうしても、納得いかないので、カロリーをチェックしてみました。
フィッシュ=341kcal
フライドポテト(M)=424kcal
リプトンアイスティー(M)=100kcal(日本のメニューにないので予測値)
合計=865kcal
そして、私の基礎代謝量は1400カロリーで、一日に消費されるのは2400カロリーらしい。
という事は、単純計算で1日2000カロリーに制限すれば、自然と痩せるはず…、ですよね!
とすると、一食に865 kcalは、やっぱり多い。それは分かる。
…にしても!1回で1キロって…??
その日は、色々考えて、「過剰なカロリー摂取があったからといっても、流石に一日で脂肪になるはずがない。今日節制すれば、きっと明日には元通りになってるに違いない…」、などと甘い期待をしていましたが、
昨日の朝。67.5キロ。
全く、変わってないじゃない!!
なによっ!完全に振り出しに戻っちゃったじゃない!
という訳で、現実は現実。
そう、受け入れるしかありません。
マックには常識や理論的な思考は通用しないのです。
マックの誘惑に負けて、後ろめたさと共にその食べ物を口にするやいなや、その隠された力が遺憾なきまで発揮され、体は消化器官をフル稼働させ、その麻薬のような甘いカロリーを、同じ白身魚のソテーを食べる時とは比べ物にならないような驚くべき効率で吸収し、蓄え、その結果、まるで、摂取されたカロリーが倍増されたかのような影響がでる…。
そこには、科学を逸脱した恐るべき魔力があるに違いありません。
67.5キロの重い現実。
教訓:ダイエット。侮るなかれ、マックの力。