どんな音楽でも、歌を歌う人、楽器を奏でる人が
心に響くリズムやメロディーを作り出すのを聞くと
「いいなぁ。あんな風に歌えたら(弾けたら)どんなに気持ちがいいだろう!」、と
いつも思っていました。
子供のころは、大家族だった事もあり、兄弟姉妹、ことごとく習い事とは無縁でした。
でも兄達は誰かからもらった古いフォークギター一本を使いまわし自分たちで練習して
好きなポップスを弾きながら歌える位になっていたし、
姉も吹奏楽部に入ってで楽譜を読めるようになり、働きだした時にフルートを買って、友達の結婚式で演奏できるぐらいまで上達しました。
だから、私は昔から「いいなぁ。」といつも思っていても、
いざ、独学でもできる所までやってみよう、という程のやる気がなかったという事なのでしょう。
大人になって、時々、音楽に周りの風景の見え方を変えたり、
自分でも知らなかった感情を解き放つ力がある事を実感するようになり始め、
音楽の良さを再認識。「いいなぁ。」に、やや力がこもるようになりました。
今、親になってみて子供たちが、何の縁か音楽に興味を持ちはじめ
ピアノを習い始めました。段々、上手になるわが子を見ていて、
ようやく「いいなぁ」の域を超え、「案外一から始めれば、できない事はなさそうだ」
という心境に至りました。
そこで、子供のレッスン時には、子供より一生懸命先生の話を聞き、一人で練習始めました!
飽き性な私も、いう事を聞かない指と、こんがらがる脳みそと格闘しながらも、今のところは、ほとんど毎日、楽しみながらピアノの前に座っています。飽きずに練習してると、中古で買ったふるーいピアノも、時々とってもいい音を出してくれる様になり愛着も湧いてきました。
目下のささやかな目標は家族や友達の集まりで、ちょっと弾いて
「えー、ピアノ弾けるってしらなかった。うまいじゃない。他にも何か弾けるの?」
ぐらいのコメントを引き出す事でしょうか。