手持ち無沙汰な時、温かいお茶のお供にでもして頂ければ、うれしいです。

異文化の風

ガロ・ローマン遺跡

人は自分の生きている今の事さえよく分からない。 人一人が生きる場所や時間は限られていて、世界で何が起こっているかをニュースで知る事はあっても、理解する事は難しい。 ましてや何千年も前に起きた事を事実として教えられても、それはどこか現実味を欠…

蹄鉄

我が家の車庫が… 何と… またもや水浸し…!!! 先週の日曜に下水管を掃除してもらい、これで安心だと思ったのも束の間、6日後の夜、また車庫が水浸しになった。 この間漏れていた場所とは違う場所。 今度の原因はボイラー。 止む無く業者さんに連絡し、写真…

詰まり解消!

先日、我が家の車庫が水浸しになった。 yamatopiece.hatenablog.com 色々な人の助けを借りて辿り着いた業者さんが、土曜だというのに雨の中来てくれて、機械を使ってパイプを派手にゴボゴボ言わせながら詰まりを解消してくれた。 車庫の中は、イヤな臭いが立…

何か臭うぞ

フランスに移住して早々あまり時間を掛けずに探して買った家に今住んでいる。 ハワイではマンション住まいで、ちょこちょこ故障はあったけれど、全て小規模で、業者さんに頼まなければいけないような深刻な問題は起こらなかった。 でも現在の家は、築年数=…

アカリの話②

アカリの話①のつづき yamatopiece.hatenablog.com ーーーー アカリは息子を生んだ時、24歳だった。ソ連の大学は5年制だったので、入学が1年遅れたアカリは当時、卒業まで1年を残す学生だった。本当は息子が生まれて1年は育児に専念しようと思っていた。でも…

アカリの話①

彼女の名前はアカリ。 スターリンによる恐怖政治が敷かれていた1937年10月にレニングラードに生まれた。タタール人の母とユダヤ系ロシア人の父を持ち、7つ上にシシという名の兄がいた。そして、彼女が3歳の時、ドイツ軍がソ連に侵攻し、レニングラードは包…

荒地に咲く花

今週は、今年二度目となる庭の草刈りウィーク。 日本への一時帰省を控えて、庭をジャングル状態で放置していくわけにはいかないので重い腰を上げた。夏の間の降水量にもよるけれど、蔦類やイバラ類はちょっと目を離すと一気に蔓延るので厄介だ。こちらに戻っ…

今日もここに

あの春の冷たい雨の日に子供達と親子3人になってから、 一日、また一日と、支え合いながら過ごし、早1年と少しが経ちました。 そして、これからも3人で助け合いながら、 前を向いてコツコツと生きていくために 出来る事がないか色々模索する日々です。 息…

本当は好きでした。

最近中二の娘が渋いおじさん俳優にときめいている。 私よりも年下だというのがせめてもの救いだが、だいたいロマンスグレーが似合い始める40を超えたおじさん達。そして、ストレスフルな平日を何とか乗り越えて週末がやってくると、暇さえあればSNSで推しの…

稲子

ジャポニカ米を切らしていた。 近隣のスーパーで購入可能な美味しいお米は高い。 インフレ前は1キロ2ユーロ前後だったのが、今は平気で4ユーロ以上する。 もっと安価なお米もあるけれど、浸水時間を増やしても、水の量を調節してもパラパラポソポソでチャ…

カエルはカエルらしく

コーヒー。 若い頃に好んで飲むことはなかった。 でも大学院に進むと連日夜遅くまで勉強をする事が多くなり いつの間にかコーヒー無しでは一日がもたなくなった。 目的はカフェイン摂取だったので、味などは気にせずコンビニの安いコーヒーばかり飲んでいた…

213g

先日213gの封書を郵送した。 コピー用紙が一枚4gとすると何と53枚分だ。 送ったのは本でもなく、冊子でもない。 自宅のプリンターで1ページずつ印刷した紛れもない紙たち。 このデジタル時代に一度に50枚以上もの紙を送っている人間がどれだけいるだろう。 …

海外生活、不便と大変さの向こう

外国に住んでみて初めて知る日本の良さ。 日本に住んでいると当たり前すぎて気にもかけなかった事が 実は世界では稀にみる質の高さだった、ていうのはよく聞く話しですよね。 代表的なのは治安の良さですが、配達時間の正確さやサービス業に従事する方々の対…

蝿の王

読書するなら日本語がいい。 言葉が流れるまま心に届くから。 英語は何年も勉強や仕事に使ってきたし、情報収集や情報伝達には役立つけれど、日本語で生まれ育った心とは無視できない隔たりがある気がしている。 本を読むのは好きだけれど、読書に目覚めたの…

期待値低め

生まれてからそろそろ半世紀。 ひと所に落ち着かずに 国境どころか大陸をも超えて移動してきた。 去年他界した主人はユダヤ系で、 彼の多くの先祖がそうしてきた様に住む場所を転々とする運命なのかな、 とどこかいつも心許なさと寂しさを感じていた様だった…

冬の淋しさ

12月も半ばを過ぎて、フランスも街はどこもクリスマスを盛り上げようと色とりどりの電光飾と明るい音楽で溢れています。 ただ、先週はこの冬最初の寒波で気温は日中も零度前後の日が続き、つい1週間ほど前までは木々に残っていた色づいた葉も一気に落ちて冬…

全力で楽しむ

コロナ禍での学校生活。 色んな行事が中止になりましたよね。 娘の通う中学でも通常3年生と4年生が2泊3日の修学旅行があるんですが、昨年は行けませんでした。 それを取り戻すため、今年は12月に一回と4月に一回計画されているとのお知らせがあってから、娘…

春、草木のささやき

春。フランスの田舎。庭付きの小さな一軒家。 そう聞いて皆さんが思い浮かべるのはきっと 青空に映えるハナカイドウ や、 彩とりどりのプリムローズ や、 可憐なスミレ や、 かわいい水仙 だと思います。 きっとそこに住むのは、田舎とは言えおフランスなん…

40代後半からのお勉強

実は私、勉強は嫌いじゃありません。 記憶力は極めて弱いので年号や人名、公式など、ただ闇雲に覚えても、次の日にはきれいさっぱり忘れてしまいます。なので、中高時代の成績は単元ごとの小テストや学期末位まではいいのですが、広範囲にわたる模試などの結…

「当たり前」という奇跡

予定は未定。冗談ではなく、フランスに住んでいると日々実感させられるこの言葉。 日本でもアメリカでも、予定や約束事はカレンダーに書き込んだ瞬間から、ほぼ事実扱いでした。例えば「4月20日の午前10時から11時の間に冷蔵庫の配達」とあれば、その時間帯…

手に冷や汗握るフランス語会話

先日、ドキドキしながら電話をした時の事。 いや、その前にちょっとした電話でさえも、それがいかにストレスかを、ご理解いただきたい。 フランス語の上達に呆れるほど時間がかかっている私。移住して5年も経つというのに、下手なフランス語が原因で3日とお…

ユダヤ人のお爺ちゃん、息子と初対面?

さぁ、拙ブログをたまたま訪ねて下さった皆様のため、ちょっと笑えるロシアのアネクドート(小笑い話)…。はい、ちょっと偏見とか人種差別とか、政治批判とか癖のあるネタが多いのがロシアのアネクドートの特徴ですが、これはユダヤ人の方が教えてくれた話で…

半引きこもり生活、脱出(急なつむじ風到来)

さて、前回の更新から1カ月以上も経ってしまいましたが、とにかくバタバタと忙しく精神的にも体力的にも一杯一杯で、目まぐるしく展開する日々にゆっくり思いを巡らしながら日記を書く時間というか、気持ちの余裕がありませんでした。 ただ、おフランスには…

パリ、ぼっち散歩

以前にも書きましたが、わたくし、出不精です。 パリから電車で1時間ちょいの所に住んでいますが、どうしても外せない用事でもない限り、自分から進んで行きたいとは、全く思いません。 なので、友達に「フランスの生活慣れた~?きっと楽しい事一杯なんだろ…

ガーデニングという名の肉体労働

皆さんは、庭仕事の経験はあるでしょうか。 最近は趣味がガーデニングだという方も増えていますよね。 私は小さい頃、学校の校庭や公園、神社やお寺の草むしりはした事はありましたが、実家には金魚用の小さな池がある小さな箱庭があるのみで、植木鉢を置く…

春うらら、ラーシャン(Larchant)へ散歩に

先日、ポカポカ陽気と元気な年配のお友達(御年79才なり!)に誘われて、知る人ぞ知るロッククライミングのメッカ、ラーシャン(Larchant)へ散歩に出かけました。 つい数か月前までは、ちょっと買い物に出るのも億劫でしたが、春の暖かさも手伝ってか、まだ…

チュクチのおじちゃん、狩りを教える。

ロシア人には小さな笑い話が欠かせません。ソ連時代の厳しい生活、長く寒い冬、日々の暮らしに笑える種があまりなかったからか、語り継がれる笑い話というのがあるようです。 これさえあれば、笑って一日を終えられる。繰り返し聞いても、罪がなく、悪気もな…

ユダヤ人お爺ちゃんに学ぶ、美味しいお茶の淹れ方

飲むと、ほぉ~っと心を和ませてくれる、お茶っていいですよね。 特に、この季節、忙しく立ち回った後に飲むお茶は格別です。 一息つく。そして、ゆっくりと窓の外を眺めてみましょう。 慌ただしい毎日、心も体もちょっと疲れ気味になってくると 秋晴れの高…