思う事
最近、いい日だったなぁ、と思える日はありましたか? これといって何もない平穏な日々こそがいい日だという事は平穏を失って初めて分かるもの。だからきっと気が付かないだけで人は案外多くのいい日を過ごしているのかもしれない。 でも、生涯忘れられない…
最近中二の娘が渋いおじさん俳優にときめいている。 私よりも年下だというのがせめてもの救いだが、だいたいロマンスグレーが似合い始める40を超えたおじさん達。そして、ストレスフルな平日を何とか乗り越えて週末がやってくると、暇さえあればSNSで推しの…
普段はそれほど興味のないスポーツだけど 日本選手の方たちの頑張る姿を見ると自然と心が熱くなって応援したくなる。 去年のサッカーもワーワー言いながら観てたし、この間のWBCも感動した。 そしてスポーツ選手だけではなく、何かしらに一生懸命に頑張る人…
ジャポニカ米を切らしていた。 近隣のスーパーで購入可能な美味しいお米は高い。 インフレ前は1キロ2ユーロ前後だったのが、今は平気で4ユーロ以上する。 もっと安価なお米もあるけれど、浸水時間を増やしても、水の量を調節してもパラパラポソポソでチャ…
思いを言葉にすると、在るのか無いのかも定かでなかった微妙な心の動きが 突然輪郭を帯び、グワンと音量を増し、制御の効かない動作を始める。 特に寂しさや悲しさは言葉にしてしまうと、 その後の予期せぬインパクトが怖い。 だから、重たい感情には目を向…
コーヒー。 若い頃に好んで飲むことはなかった。 でも大学院に進むと連日夜遅くまで勉強をする事が多くなり いつの間にかコーヒー無しでは一日がもたなくなった。 目的はカフェイン摂取だったので、味などは気にせずコンビニの安いコーヒーばかり飲んでいた…
ダイエットを決意して早3週間目。 気が付くと検診まであと1カ月余りとなってしまった。 小学校の時は足が速くて、全国小学生リレー大会に出場した経験もある。 あの頃は身軽だったし、体を動かすのは苦どころかむしろ楽しかった。 中学に入って、水泳部に入…
先日213gの封書を郵送した。 コピー用紙が一枚4gとすると何と53枚分だ。 送ったのは本でもなく、冊子でもない。 自宅のプリンターで1ページずつ印刷した紛れもない紙たち。 このデジタル時代に一度に50枚以上もの紙を送っている人間がどれだけいるだろう。 …
今朝、リハビリセンターに入院中のご近所さんをセンターまで迎えに行った。一時帰宅が許可されて、久しぶりのご自宅での一泊が叶う。 脊髄狭窄症手術後のリハビリをされているのだが、足取りもしっかりしていて、杖いらず。御年84歳とご高齢にも関わらず、手…
今週に入って最低気温がグンと下がってマイナスの毎日。 寒いと出不精に拍車がかかります。 だからクリスマスやお正月で食べ過ぎるのに動かない冬は例外なく太ってしまう。 そんなもんだと思っていたし、そんな自分と付き合ってもうそろそろ半世紀、「セルフ…
外国に住んでみて初めて知る日本の良さ。 日本に住んでいると当たり前すぎて気にもかけなかった事が 実は世界では稀にみる質の高さだった、ていうのはよく聞く話しですよね。 代表的なのは治安の良さですが、配達時間の正確さやサービス業に従事する方々の対…
読書するなら日本語がいい。 言葉が流れるまま心に届くから。 英語は何年も勉強や仕事に使ってきたし、情報収集や情報伝達には役立つけれど、日本語で生まれ育った心とは無視できない隔たりがある気がしている。 本を読むのは好きだけれど、読書に目覚めたの…
生まれてからそろそろ半世紀。 ひと所に落ち着かずに 国境どころか大陸をも超えて移動してきた。 去年他界した主人はユダヤ系で、 彼の多くの先祖がそうしてきた様に住む場所を転々とする運命なのかな、 とどこかいつも心許なさと寂しさを感じていた様だった…
そろそろ。 もうそろそろ。 、と最近自分の声が日々聞こえている。 何かを始めなければならない日は近づいていて ぼんやりと窓の外を眺めているのも、Youtubeを漁る時間も、だんだんと落ち着かなくなってきた。 まだ色々と手続きは残っているけれど、 家で通…
この世に存在する物は全て原子からできていると言うのだから、人も言ってみれば小っちゃな粒々の寄せ集まり。 粒々の繋がり方が多少緩かったりきつかったりという差はあっても、物質的には植物も動物も、岩も水も、構造的にはあまり違いは無いという事か。 …
12月も半ばを過ぎて、フランスも街はどこもクリスマスを盛り上げようと色とりどりの電光飾と明るい音楽で溢れています。 ただ、先週はこの冬最初の寒波で気温は日中も零度前後の日が続き、つい1週間ほど前までは木々に残っていた色づいた葉も一気に落ちて冬…
コロナ禍での学校生活。 色んな行事が中止になりましたよね。 娘の通う中学でも通常3年生と4年生が2泊3日の修学旅行があるんですが、昨年は行けませんでした。 それを取り戻すため、今年は12月に一回と4月に一回計画されているとのお知らせがあってから、娘…
今年の秋に中学校の最終学年に進級した娘。 宿題やテストの量が一気に増えました。 最近は日が短くなったので、朝は暗い内に家を出て、帰りは日が落ちた後。 帰ってから夕食までの1時間ほどでシャワーを済ませ少し休憩すると、夕食後は深夜まで勉強に追われ…
9月。フランスは、その他の欧米諸国と同じく、学校の年度は9月スタートです。 今年の4月に主人を亡くし、昨年度の学校が終わる間際に大変な思いをした子供たちも、2カ月の夏休みを経て、寂しく不安な思いは消えないまでも、家族で支え合い、思いやり合い、お…
さて、先月突如舞い降りたミッション。 一度目の挑戦はあえなく失敗に終わり、作戦を練り直し再度挑戦する事に…。 ただ、あまり長々と説明するのは読む方も飽き飽きすると思うので、今回はまず結果からご報告したいと思います。 2度目の挑戦:第一関門は突破…
パリは車椅子利用者にとって便利な街とは言えません。 それは、歴史のある街では往々にして見られる事で、後世に伝えられるべき昔ながらの美しい景観や建築は、全ての人に便利で安全な新しい設備とはなかなか融合させ辛いのは理解できます。 パリに出かける…
悲しみは、実感を伴わずに少しずつ蓄積していくようだ。 表面張力の限界をとうに超えて本来ならばあふれ出してしまう状態でも、不自然な平静さで目の前の事をこなせてしまう。 でもこれは、いつ感情の堰が崩壊するか分からない不安定な精神状態なのは何とな…
寒く薄暗い冬が終わり、暖かな日差し溢れる春が来ると、 人も自然の摂理に従い、冬眠から覚めるように、前に進む力が湧いてきます。 よく、春は新しい出会いの季節、と言いますが、それを裏返せば別れの季節でもありますよね。子供が進学や就職で親元を離れ…
人が祈る時、それは自分の力ではどうにもならない状況に置かれた時。 仏教的には因果応報で昨日した事が今日に、今日した事は明日へと全ての事象に原因と結果があると言いますが、昨日した事を変えられる訳でもなく、今日何気なくする事が明日の何に繋がるか…
一昨日、ブログで出陣を宣言した後、3時間ほど庭仕事をした後の写真を父に送りました。 枝切ばさみと腕力の成果の山 私の両親は褒め下手で、小さい頃があまり褒められた記憶がありません。 しかし今回は瞬時の返事。 「すごい、すごい、大したものだね!」 …
春。フランスの田舎。庭付きの小さな一軒家。 そう聞いて皆さんが思い浮かべるのはきっと 青空に映えるハナカイドウ や、 彩とりどりのプリムローズ や、 可憐なスミレ や、 かわいい水仙 だと思います。 きっとそこに住むのは、田舎とは言えおフランスなん…
実は私、勉強は嫌いじゃありません。 記憶力は極めて弱いので年号や人名、公式など、ただ闇雲に覚えても、次の日にはきれいさっぱり忘れてしまいます。なので、中高時代の成績は単元ごとの小テストや学期末位まではいいのですが、広範囲にわたる模試などの結…
言葉が見つからない、という状況はそうしょっちゅうある訳じゃない。 でもそういう時こそ、伝えたい思いは強い。誰かを励ましたい時、勇気付けたい時、誰かと感動を分かち合いたい時。でもいざという大切な時、溢れる思いを言葉に出来ないと、本当にじれった…
息子がSpinraza(一般名ヌシネルセンナトリウム)による治療を始めたのは16歳になったばかりの去年の5月14日でした。 それから1年と2カ月。治療経過を記録しておきたいと思います。今後、治療を検討されている患者さんとご家族の皆様の参考になれば嬉しいで…
人の不幸ほど美味しいモノはない? そんなダークな趣味を持ち合わせている人はそれほどいないとは思いますが、困難な状況でもへこたれず、頑張っている人を見ると勇気づけられ、自分の悩みや抱える問題が小さく見えて気持ちが軽くなる人は一定数いるはずです…